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野生鳥獣保護

生きものの世界には、“食物連鎖”というつながりが存在します。 植物や花密を食べるバッタやチョウといった草食昆虫はトンボやカマキリなどの肉食昆虫に食べられます。
そして、肉食昆虫はヘビやカエルなどの両生・爬虫類に食べられ、さらにそれらを食べる生きものとしてモズやイタチなどの鳥獣がいます。
このような“食物連鎖(食べる食べられるの関係)”の世界の頂点に位置するのが、ワシ・タカといった猛禽類やキツネなどの肉食獣です。

このような自然界のなかで、ケガや病気で衰弱している野生鳥獣を発見したとき、私たちはどのように対処すればよいでしょうか。
このまま死んでしまっても他の鳥獣の生きる糧となり得る自然界の掟にしたがって、放置しておくべきなのかもしれません。
しかし、中には交通事故や高層ビル・鉄塔への衝突といった人間の社会活動の結果によって傷つく野生鳥獣もいます。目の前に苦しんでいる生きものがいれば“いたわりの気持ち”を持って助けたくなるのは当然です。

また、このように傷ついた野生鳥獣を保護する行為によって、私たちは『野生鳥獣が安心して棲める環境を保全・復元しなければ』と思うようになるかもしれません。
多くの人々がこのような考えを持って行動することで、野生鳥獣との共存が実現するのではないでしょうか。

(社)大阪府獣医師会では、一部の会員が「野生鳥獣救護ドクター」として傷ついた野生鳥獣を無償で治療する活動に大阪府環境農林水産部動物愛護畜産課とともに取り組んでいます。
府民から持ち込まれる傷病鳥獣はドバト、スズメが圧倒的に多く、ヒヨドリやツバメがそれに続きます。

なお、快復した野生鳥獣はそれぞれに適した時節に放鳥獣しています。

衰弱したフクロウ

衰弱したフクロウ

元気になったハヤブサを放鳥

元気になったハヤブサを放鳥

傷ついた野生動物を見つけたら

野生動物は自然界でたくましく生きています。生存競争の中、弱い個体は淘汰され、強い個体が繁殖し子孫を残していきます。そのため、野生動物が傷つくことは、いわば自然の摂理であるとも言え、負傷した動物を見つけた場合は原則そっとしてもらうようお願いしています。しかし、人間の活動による影響で負傷した野生動物は状況によって保護が必要 であると考えており、大阪府では大阪府獣医師会および大阪市獣医師会の協力により『傷病野生鳥獣救護ドクター制度』を設けています。

 

過去5ヶ年における大阪府内での傷病野生鳥獣の救護件数

  H18年度 H19年度 H20年度 H21年度 H22年度
鳥類羽数 690 846 708 721 749
うち放鳥数 330 325 299 287 324
ほ乳類頭数 37 51 32 48 37
うち放獣数 10 14 11 11 15
総救護件数 727 897 740 769 786

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